Mrs. GREEN APPLEが新曲「コロンブス」のMVを6月12日に公開しましたが、翌日の6月13日に公開停止が発表されました。
理由は、「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」ためだそうです。
今回はコロンブスのMVが炎上した理由についてまとめました。
コロンブスのMVが炎上!差別的と言われた理由5選!
どんな内容のPVだったのか
今回のコロンブスのMVの炎上理由を端的にまとめると、差別的表現があったためのようですが、そもそもどんな内容だったのでしょうか。
まず、ミセスのメンバーそれぞれが歴史上の人物に扮しています。
ボーカルの大森元貴さんがコロンブス
ギターの若井滉斗さんがナポレオン
キーボードの藤澤涼架さんがベートーヴェン
そしてコロンブスなどに扮装した3人が、孤島の邸宅で類人猿と出会い交流していくという内容です。
ここまでの内容だと、どこが差別的なのかピンとこない人もいるかもしれません。
では、具体的にどのような部分が炎上してしまうほど差別的だったのか見ていきましょう。
コロンブス自体が取扱注意
コロンブスと聞くと、アメリカ大陸を発見した偉大な冒険家としてのイメージをお持ちの方も多いと思います。
ですが、近年では「侵略、虐殺、奴隷貿易」を行っていたことから、人種差別の象徴と言われています。
このように、MVの内容以前に「コロンブス」という曲名自体も問題なようです。
先住民を猿のように描いたから
MVのストーリーは、類人猿とホームパーティーをするというものです。
先住民が類人猿という設定のため、先住民を猿扱いしている、ととらえられてしまったようです。
奴隷をイメージさせるから
MVの中で、猿が人力車を引いているシーンがありますが、これが奴隷制度を彷彿とさせるとして、批判を集めています。
人力車を類人猿が引いているだけ、と取れなくもないですが、ナポレオンの負のイメージに引っ張られて奴隷のように見えてしまうかもしれません。
植民地主義を想像させるから
MVでは類人猿に文明を教えているシーンがあります。
①ナポレオン衣装と思われる若井滉斗が猿に乗馬を教えているシーン
②ベートーベン衣装と思われる藤澤涼架が猿にピアノを教えているシーン
この描写が、西洋人が先住民に自分たちの文化を強要した植民地主義を想像させるとして批判が集まっています。
関係者のチェックが甘すぎるから
MVの作成はアーティストだけではなく、レコード会社など多くの人が関わります。
にもかかわらず、炎上要素満載のMVをが公開されたことで運営側にも批判が集まっています。
歴史上の人物の取り扱うのであれば、多少情報収集はするはずですよね。
炎上要素に気づかなかったのか、ここまで炎上するとは思わなかったのでしょうか。
コロンブスのMVは差別的要素を取り入れたつもりはなかった!
今回の騒動を受けて、ミセスのボーカル大森元貴さんが、謝罪文を発表しています。
「コロンブス」のMusic Videoを制作するにあたり、
・年代別の歴史上の人物
・類人猿
・ホームパーティー
・楽しげなMV
という主なキーワードを、初期構想として提案しました。
類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが、類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました。
差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はなかったそうなので、今回の騒動はご本人も相当なショックを受けていると思われます。
コロンブスのMV炎上を擁護する声2選!
炎上した理由について書いてきましたが、今回の炎上を擁護する声もがっているので見ていきましょう。
楽曲自体は素晴らしい
ファンの方々を中心に楽曲そのものは素晴らしいという声が上がっています。
楽曲自体は素晴らしいだけに、MVの炎上を理由に今後聞けなくなってしまう…なんてことになったら悲しいですね。
誤解されてかわいそう
ボーカル大森元貴さんの謝罪文にもありますが、歌詞の内容からも差別的要素を入れる意図は感じられません。
ですが、差別的だという声があまりにも多いため、誤解されてかわいそうという意見もでています。
確かに、MVの内容や公開してしまったこと自体は、批判されても仕方ないかもしれませんが、ミセスや大森元貴さん自身を否定するような批判は、間違ってますよね。
まとめ
今回はコロンブスのMVが炎上した理由についてまとめました。
コロンブスをテーマにしたことに起因して、様々な描写が差別的だと炎上してしまったようです。
今回の炎上は残念ですが、これまで数々の名曲を生み出してきたMrs. GREEN APPLEです。
これからも素敵な楽曲を届けてほしいですね。